Lamento -BEYOND THE VOID-

ものすごく久しぶりのBLゲームでした。ひさしぶりだったしおもしろかった。前回ボブゲは何やってたんだろ…と思ったら、日記には書いてないけど「ぷり・プリ」でした…(伝わらないこの若干のうなだれ) ゲームは、もうちょっと時間掛けてやるつもりだったんですけど、若干PCとの相性が悪く、いろいろオフにしたり無効にしたりする手間が掛かったので、一気に駆け抜けることにしました。
以下、簡単な雑感。ボブゲとかほもとかに興味の無い人は絶賛スルーをお願いします…。






"猫"が住む祇沙の国では、「虚ろ」という生物すべてを脅かす現象に脅かされていた。猫の間では体の一部を突然失う「失躯」という病も広がり始め、食料が無くなった猫たちの間では同族共食いをも行われ始めた…。世界はゆっくりと終わろうとしていた。

Lamento -BEYOND THE VOID- (DVD-ROM初回限定版)

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「自分の存在とは」とか「狂気を妬む」とかキラーワード満載で、「予想以上にオタ要素いっぱいだー」と読みながらほのぼのしたのですが、これは良いオタ要素詰め合わせ。面白かったです(全般的に物語ゲームは中二病要素のようなものがないとつまらないような…?)(とくにRPGっぽい世界観だったので合ってました)
ゲームは何より全体に溢れる「猫」感が素敵でした。ね。正直ここまでだとは思わなかった。鉤尻尾かわいい。立ち絵で耳がぴくぴくするのものすごくかわいい。毛づくろい描写もものすごく可愛い。見ているだけで脂下がりました。ああ、あと音楽がすごいよかったです。BGM効果すげえ。今回もサントラ買わなきゃ。
ニトロキラルの前作「咎狗の血」と比べると…かなり1ルートにつきお話が長かったです。ルート数は少ないんですが、一話一話が長い! 猫かわいい!(二回目) スキップを使ってしまったところもあるんですが、コンプまでに一日以上は掛かってるかな……。気になった点としては、共通シナリオ部分がとても長いのと、個別ルートに入ってからも展開やストーリーの骨組み自体がキャラによって大きく違う…というよりはキャラ入れ替えみたいに思える部分もあって、そこが物足りなかったような。テキストも「この部分、ちょっと前に入ったほうが良いのでは?」とか、「話の運び方が少々強引だなー」など、ちらちら気になるところはありましたが、やっぱり格段に丁寧で気合が入ってるゲームだなとは思いました。じっくり読める読み物AVGだったし、共通部分シナリオも長いけど、ライとコノエとアサトの微妙な関係とか仲良し具合とかは素敵でした…が。ええと、そんなこんないろいろ気になるところもあるんですが、プレイしながら「猫かわええー」とニコニコできたので勝ちかな。
私の攻略順はライ→バルド→アサト。ルート制限は無い模様? 最後にやったアサトルートで個人的にちょい鬱になり、「うわー」と思いながらコングラチュレーションの文字を見ました。キャラはあれです。父親世代がかなり良かったです。成就しません萌え。そしてなぜか中原茂が喋りだすと「うっ」って涙腺に直撃をうけました。にくい。良かった。
以下キャラ/ルート雑感。白い部分はネタバレにつき注意して反転ください(どうでもいいことばっかり書いちゃいましたが…)。
ライ→ツンツン系攻。シナリオはこのルートが一番良くできてたような。ライは声がやばい。素敵過ぎる。たぶんお好み的にはこのルートが一番好きです。あとフラウドEDがわりと好き…(とか書くとアレかしらね…) テーマとしてひとの狂気みたいなのは面白いな……。
バルド→おっさん攻。咎犬のときも思ったけど、わたし、おっさん攻に興味がなさすぎじゃないか…? このシナリオ行動原理などにちょっと弱さも感じつつ……。でもEDコノエはすごく可愛いし、trueエンドの中で「みんなわりと幸せになりました!」っていうシナリオはこれだったと思う。ライバルド関係は良かった。このシナリオはそのわだかまりが解けた部分が一番良い。
アサト→ワンコ系攻(猫だけど)。かわいいいい。と何度か悶えた。かわいいいい。「この花、お前にやる!(そっぽ向きながら)」みたいなシーンに、「これは良い少年性アピールだ」とうんうん盛大に頷きました。でもこのシナリオは個人的に可哀想で可哀想で……。コノエ右腕やら、「赤ん坊が…」という話になるとものすごく心が痛む。後半はなんだか萌えるどころの話じゃなかった。
悪魔の青いひとは盛大に素敵でしたが…。あの昔の冥戯の友人とか「きたこれ」っていう感じで素敵でしたね。この辺はかなりいろいろと妄想が膨らむ……。過去も、その後についても(妄想世界ダイブ中)

その他キャラ悪魔たちとは一旦共同戦線張りつつも、「しかし各人の思惑が…」あたりの転換が上手い。キャラも立ってるし、みんな好きです。でも青い人がダントツかな…。リークスシュイあたりも、脳内補完するので良いといえば良いのですが、かなり好みだったのでもうちょっと描写があっても良かったなー。
あ、あと、ゲームの問題ではなく、個人的な好みの問題なのですが……、咎狗で私が一番好きだったのはリバーシブル下克上(※脳内補完)なリンシナリオだったのですが(ラストででっかくなって出てきたときは手を叩くほど喜んだよ…!) そういうツボをピンポイントにつかまれるカップリングは無かったかなー…。これは個人的な好みなのでざんねん!としか言いようがないのですが……。個人的に、節操なしと女好きとリバと下克上が大好きなので…そのあたりはこう…ひっそりと生きていきます……。
ボブゲはどうもプレイ直後の感想と、しばらく経ってからの感想だと変わってくるので、これも変わってくるかもしれません。ね。