BLを薦めるということについての徒然

引き続きどうしようもない話題ですみません。
自分の過去日記引用で申し訳ないのですが、id:reri:20061014の

 そもそも、読みたい人は抗ってもその海域に辿り着いていると思うので、むしろ、自分は「ボーイズラブかあ。流行っているみたいだし、何か読んでみようかな?」と手に取るシチュエーションというのが想像できない……。

この部分から、「なかなか辿り着かないよ! そんなシチュエーションのひといっぱいいるよ!」というご意見をいただきました。ありがとうございます…。そうか…そうなのかー。
そういえば「普段読まない人」にBLを薦めたことがほとんどありません*1。身の回りにいる「読む人」にはガンガン薦めるのですが、それは、少なくとも私の周りには、「面白い本」だけを「少し」だけ読むという人が存在しないからなんだろうな…と、思います。みんな(4人)(すくねー)、常にアホのようにバカ買いしてるし、していなくても時々発作のようにまとめ買いしている。そして面白くなくても「面白くねー!」と言いながらも決して買うことは辞めない。やっと「まあまあ」の本を見つけてひとまず満足する。どうも「BLを買う」「BLを読む」という行為には「面白さは二の次」の面もあるんじゃないかな…と時々思うのです。もはや、ある種の中毒性、常習性というか*2。そんな中毒仲間には「これ、まあまあだったよ!(若干渇きは癒えるよ!)」と薦められても、普段は読まないけどまっとうに面白い本が読みたいだろう人には「これ! 絶対面白いから読んで!」とはどうしても言えない。何を薦めていいのかわからない。BLの面白さは、ワンシーンやシチュエーションの面白さなどピンポイントで元をとる面白さであって、ほもということを差っ引いてすら、まっとうな漫画や小説の面白さ…ではない気がする*3。もはや平衡感覚が失われているので、わからないのですが…。
私はどっちかといえば「やおい」よりも「BL」のほうが比重が大きいのですが、最近「そもそもBLとやおいって違うの」と聞かれたし、いや、ほんとう「どうでもいいこと書いてすみません!」という感じですがすみません。今更なんとなく補足すると、火のないところに煙を見出すフロンティアスピリットの塊となるか(やおい)、人の家のすでに燃えている暖炉に適当に当たるのんびり旅行者か(BL)という違いでしょうか……。さらに、ごく個人的な感覚を言えば、やおいは「濃い友情って萌えるよね! ガチはちょっとね!」とわりとアッパーな感じで、BLは自己否定と自己承認欲求が入り混じった中二病的なダウナーな部分があります。ちなみに私がBLを読み始めたきっかけは、小学校高学年、あの頃はまだスニーカー文庫ルビー文庫は微妙に同じレーベルでね……間違っちゃって読んじゃってね……という。
話がさっぱりまとまっていませんが、引き続きこんなことを踏まえて「人に何を薦めるか」を考えるかもしれないし、考えないかもしれません。

*1:「読みたい」と言われて無難に雁須磨子を持っていったことはあるのですが、「普通に読めすぎておもしろくない」的なことを言われ、「うーん……」と考え込んだ。ことが一回だけある

*2:おしゃれ漫画やTLの延長でちょっとだけ買うとかいう人も居るのだと思うんですが、周りにいないのでよくわかりません

*3:個人的な感覚かもしれませんが、さらに言えばBL小説とBL漫画の「格差」みたいなのが最近広がっていて、別ジャンルになりつつある…ような気もしなくもない