普段読まない人にBLを薦めるための徒然2

id:reri:20061019:p2の続きと補足。ブン投げたままで気持ちが悪かったのでもう少し続けます。前回は「ジャンルベタ読みを促すBLの常習性について」と「当事者のレベルでは"やおい(≒二次創作)"と"BL(ボーイズラブ・オリジュネ)"は別物」という話でした(そういう話だったんです…)。
そんな話を踏まえまして、「普段読まないけど「読みたい」人に、何を、どう、薦めるか?」という問題に戻ります。二次創作のための一次資料なら、「これは面白いから死んでも読めーーーー」という推挙の勢いに負けて…というか一緒に付いてくる推挙者の妄想トークに巻き込まれ、面白く思うことが多々ありますが(似たような体験としては「気合の入った同人誌が面白すぎて原作に惹かれ、結果そのジャンルに参入」)*1、BLはここがちょっぴり難しいのです。「やおい」と「BL」は違うという話はしましたが、「妄想が具現化した結果」という意味では同じレイヤーのものです。「やおい」は特定の作品や元ネタや人物を、「BL」は漠然としたシチュエーションや関係性を、それらから発した個人の妄想が具現化した結果で、結実です。しかし形として目に見えない分、一見、BLの妄想の根幹の記号性は読み手と共有することが難しい。もちろん、BLに関しても慣れてくると「今、何か年下攻めだったら何でも良い気分だよ…」「痛くて暗くて死ねばなお良い! 痛いの読ませて!」「アホに癒されたいので砂漠モノフェアと遊郭モノフェアを開催するか…」と、書き手と読み手の共通認識でもある妄想の根幹(シチュエーション・関係性)である記号を共有することになるのですが(このあたりまで来ると中毒になってきます)、ここでの話は「普段読まない人に何を薦めるか?」なので、つまり、薦めた人に自分と同じように楽しんでもらうために問題となってくるのは
● 表層として現れた部分がいかに単体作品として成立しているか?
● 如何にして、妄想の根幹(記号)を共有するか?
という二点です。そんな気がしてきました。どうしようもないけど個人的にすっきりしたよ!
そんなこんなで、そうだ! 手っ取り早く作品を分類するマトリクスを作ろう! シチュエーション以外の作品傾向がわかるやつ! ……と、思ったものの……私にはマトリクスを作る才能がなかった……(しかもこういう方向性の話だったっけ?)

<試作2>

……。
orz <チガウ、チガウンダヨ!(試作1は横が「いたい⇔いたくない」でした)

もうやめとけ、とかご意見お待ちしております。

*1:≒右斜めなカップリングでもひとり先導的な書き手がいると触発されてそのカップリングが増える(ネットに多い)(余談すぎ)