テニスの実写映画

先走って観てきました。本当にすみませんでした。日々が暴走特急です。他称です。
冷静な感想を言えば、ストーリーがダイジェストすぎとか、SFXひでーとか、エキストラから物凄い危険な感じが漂ってきて物凄いやばいとか、とりあえず登場人物の大多数が全く中学生に見えないとか、色々あるかと思うのですが、もはや自分には何重にもバイアス掛りすぎて冷静な判断ができませんととても面白かったです……(うなだれながら) とりあえずリョーマがちゃんと主人公に観えたのがものすごいや……。っていうかものすごい小生意気で自意識過剰で物凄いかわいい……。父親とのシーンとかかわいすぎた。リョーマがきちんと乙女フィルター掛っている二次元キャラ造形なのにちゃんと三次元っぽいというか(正しく若いというのもあるのかな)(何言ってるんだ)、ともあれちゃんと中学生なんですよ。これはすごい。っていうか惚れた。
構成に関してもリョーマ(青学)メインにして話に一本筋を通しつつ、エピソードをなるべくチョイスしながら話を作ろうと思うと、これでベターだったのかな、と、個人的には感じました。逆に特定のキャラのファン…とか、氷帝ファン(あとべ以外)の方とかもちょっとしょんぼりかなという気もしましたけど…。(そして多分まったく未読の人もつらい) ちなみに”話の一本筋”というのは、「生意気で鼻持ちならない天才肌の転校生が手塚色に染まるまで。」という一本筋なんですけれどもね……! やばかった……! あれで手塚のキャストが一人異次元空間に入り込んだような城田さんでなく、もっと中学生っぽさを演出された別キャストとかだったら多分今頃大変なことになってた(ワタクシが) ある意味、しろたんでよかった。いや、しろたんだいすき。
以下ネタバレというかグダグダというかを畳んでおきますので、読まなかったり薄目でみたりしてください。

最近2.5次元についてよく考えるんですが。*1

なんだかそのことに更に思いを馳せてしまった映画でした。2.5次元と言ってもレベルがあって、2次元寄りとか3次元寄りとかわりといろいろあるわけで。当たり前なそのことに気づいたのが面白かったです。単純に観者の意識の問題かと思ったりもしていたのですが、他にもファクターは色々入ってくるんだな、と。
そんなこんなで、載寧くんの跡部がすごく良かったのでした。載寧くんというと自分の中でデカレンのイメージがものすっごい強いのでどうなんだろう、と思っていたのですが、ちゃんと"跡部"でした。しかもこれが「現実に跡部がいるとしたらこんなのなんじゃない?」っていう3次元寄りな雰囲気。あんまり(女子読者の)バイアスが掛ってない跡部(に思えて)本当目からウロコが落ちた気分。「わあ」ってなりました「わあ」。すごいかわいい。実際、ああいう、やんちゃ兼ナルシスト中学生(中学生…)いそう。あとで大人になってから同窓会とかで「ば、ばか、あの頃の話はするんじゃねーよ! 俺も若かったんだよ!」的なことを言いそう。あいつなら「愛してるぜ」とか言ってても気にならない。いきがってるだけだから。って、えらい妄想ですがー(いい加減最近わきすぎの自覚があります)
ええと。あとべ限定な2次元⇔3次元の個人的な感覚だと、
二次元| アニメ>>かとべさま≧原作(跡部のみ抽出)>>>載寧跡部 |三次元
って印象です。っていうか、加藤くんはある意味おかしい。載寧跡部みちゃうと、加藤くんはどっかノーブルで生真面目で繊細そうな印象になるなあ。耽美だ。
ちなみに映画のみの全体の話をすれば
二次元| 手塚>>>>>>>>>青学>>>リョーマ氷帝 |三次元
手塚が一人異様な雰囲気を放ってました。あれは異次元の住人だ。正直おかしい。いや、しろたんだいすき。
あ、あとミュキャスいっぱい出てましたね! うちわうけ! 斉藤くんにはぎゃーってなりました。本編忍足より喋ってた印象がある(ないよ)(映画忍足は間違いなくオタクだよ) 出ていたミュキャス答え合わせみたいなサイトも拝見しましたが、みんな動体視力いいな……ぎゃーって思っているうちにみんな通り過ぎていったよ……全然わからなかったよ……。もっと立海大とかちゃんと見るんだった……。もう一回観なくちゃ……。
映画館は二日目でわりとガラガラだったので、がんばらないとすぐに終わりそうです。

*1:マンガやアニメ等、キャラクター性/フィクション性の高い登場人物を現実の役者さんが演じたりした作品をぼんやりこう呼んでみます