掃除したら出てきた
- 作者: 鈴木純平
- 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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ところで、この本の発売された2001年はゲーム系同人がすでに斜陽(というか分散化?)しつつ、ボーイズラブゲーム(ボブゲ)もまだ「BOY×BOY」と「隠れ月」と好きしょのFIRST LIMITぐらいしかなかった頃…*1。そういう時代背景も鑑みると、なかなか感慨深いものがあるようなないような。「カップリング」「受」「攻」などを説明するお馴染みの用語集にしても、「萌え」と「萎え」はあるものの、「腐女子」の単語はありません。文中ではゲームでやおい萌えする女子連中を「乙女」「煩悩乙女」などと表記しています。この頃は「乙女ゲー」とか「ボブゲ」などの用語もまだ成立以前だったのでしょうね……2001年なんて昨日のことのようなのに……。おお。
それにしても表紙がいきなりロックとエドガーと思われ、右斜めにマニアックなセレクトがなんとも言えません。ちなみに具体的な本の内容は同人で人気のあったタイトルのピックアップ(FF7とか幻水とかFEとかKOFとかメガテンとか東京魔人学園とか)とそのカップリングの紹介という感じなのですが、執筆者は萌えワールドの中の人というわけではないので、妙な偏りがあったり、それどうなんだーというのがあったり、ちょwwそれケンカうってるwwっていうのもあったりなんだりしつつも、ものすごく懇切丁寧。興味深いです。
そして、腐女子がどういうものかを説明する、
煩悩乙女から感じるオーラというのは、夜中に何もいない空間に向かって、大人しいはずの犬が突然ほえるのを目撃してしまったような、そういったサスペンスなのです。
の喩えはなんだかすごいよくわかった。
それにしても、こういうの読んでると、本当、時の流れは恐ろしいな!と思いますね。はやいはやい。この本の「今後の煩悩史を予測する」というコーナーで、「プレイヤーの思考を奪ってしまうような、「完成品の煩悩ゲーム」が増えてしまうことが心配な一方で、その先にある淘汰と、その混沌から浮かび上がる次のステップ(中略)に気の長い期待を寄せつつ〜(以下略)」とありますが、いや、本当そうですね。私たちはあまりに昨今の座っていればご飯(萌え)が出てくるこの飽食に慣れ過ぎてはいないか。質素だったあの頃…ちっちゃい萌えからでっかい何かを無理矢理にでも生み出すハングリー精神を忘れてはいないか…。
とか一瞬思ったのですが、
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2005/12/03
- メディア: 雑誌
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あほ毛ーあほ毛が大きいー。
「ぼくらはみんな、恋してる」
2006年5月26日発売予定/ジャンル:ADV/ボイスなし/18禁
原画:樋上いたるさん/シナリオ:陣内さん(俺下のひとか)
「攻略対象はなんと1人のみ!」ってアオリのどのあたりが「なんと!」なのかよくわからないですが……うっかり買いそうだ……。
しかしNitro+chiralの新作はやっぱり普通に面白そうですねー。おー。花帰葬扱い大きいなー。この書き方だと今後携帯以外の展開もありそうだなー。あと"永い眠り系ブランド再起動"って何処だろうー。ぱっと思い浮かんだのはアリスブルー。サイクロゼ…だと薔薇木の記事いっぱい載ってるしなー…。
わくわくわくわく(何の話を書こうとしてたんだっけ)