吟遊黙示録マイネリーベ 運命の出会い

ノベル版 吟遊黙示録マイネリーベ 運命の出会い

ノベル版 吟遊黙示録マイネリーベ 運命の出会い

少し前に私が「吟遊黙示録マイネリーベ」という男しか出てこない頭のおかしいアニメを必死で観ていたことを記憶している稀有な方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、上記のような本を本屋で発見し、「な、な、ななんだこれーーー! なんだこれー!」と内心ものすごく動揺しながら買ってきました。表紙がナオジだよ……主人公みたいだよ……カットがナオジとルーイだらけだよ……女子出てこないっぽいよ……(おろおろ)(おろおろ) それにしてもごとうしのぶの小説なんて読むの中学校以来だ……だ、だいじょうぶかな……(タクミくんシリーズですよ…)(その頃はまだスニーカー文庫から出ていた気がするよ…)(いまはルビー文庫…)
そんなこんなで読みました。
内容は、ナオジを主人公にした、ローゼンシュトルツ学園入試期間の物語。そんな中でのカミユ、ルーイ、エドとの出会いも描く……という感じのストーリーでした(オルフェはほとんど出てきません) 中でもメインで描写されてるのはやっぱり(?)ナオジとルーイだったから、もう!
正直、小説としては「……」な感じではあるのですが、読めちゃうんだよ。しかもかぶりついて読んじゃうんだよ。萌えって本当すごいなー(ひとごとのように) ちなみに個人的にもマイネリーベではどんぴしゃでナオジとルーイのセットが好きだったりします……。そのうえ、ルーイさまは私の「長髪キャラ嫌い」を撤回せざるを得なかった偉大なキャラでございました……(まめちしき)(そして彼により基地外萌えにも開眼した) そんなこんなでこの小説に戻りますと、ストーリー構成と状況(設定)説明みたいな部分はかなりしょんぼりな運びなんですが、さすがといいますか行間の感情描写みたいなのはものっすごくうまいのな。あおるあおる。状況説明が減り、もはや構成などどうでもよくなってきた後半は、全開の笑顔でニヤニヤしながら読みました。
いやー、惹かれる反面、高圧的な雰囲気のルーイに苦手意識を持つナオジとか、カミユばかり心配するナオジに態度に出さないまま嫉妬するルーイさまとかどうなのよ、先生……ぎゃー! わー、ナオジが髪の毛しばっているヒラヒラした白い布はルーイのプレゼントだったー! わー! 「以降、ルーイと呼ばなければ返事はせぬ」ってなんだ、その駄々っ子ルーイさまー! ぎゃー! 
……はぁはぁ(つかれた)
いやあ、読後感は「すっごい好みの同人誌読んじゃったよ!」的感覚にものすごく相似していたわけですが……人間、生きているといいことってあるんですね。ここ数日ささくれ立っていた心が癒されました……すてきなひとときをありがとう……(余韻でまだちょう笑顔)

(id:kotokoさんにもこの本を捧げたい)