積読消化するまで漫画も本も買わない…って思った30分後くらいにはそんな心の誓いも破っておりました。そんなものそんなもの。

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さらい屋 五葉

さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)

さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)

気弱な浪人・政が出会った素性不明の男・弥一はなにやら怪しげな稼業に手を染めていて…。

おもしろい。もはやみんな知ってるだろうけれどすごいおもしろい。「リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)」と、この本と同時発売の「LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)」より個人的にはこっちのが好きですかね。わかりやすくてすみません。主人公の政がおたけさんにもお絹さんによろめくこともなくひたすらぼんやり「弥一殿のことが知りたい…」ってなってるのが面白い。あともちろん弥一が「俺らしくねえ」って言いながら政を「どんな男か見てみたい」となってるのもよい。「よい」には理由はない。今後どうなっていくのか……物語をじぶん脳内テンプレートにあてはめるとあれがこうなってああなって、最終的には悲しいことになりそうな気もするんですが、どうなるのかなー。あ、あと松さんが「……まったくうぜえ」と言いながら政の頭を蹴るシーンがとてもすきです。
どうでもいい上に話は逸れつつ同人誌でややアレな話ですが、中村春菊の江戸義賊モノの同人誌「暗闇天狗始末之記」は面白かったな…と今唐突に思い出しました。こういう話が好きなのかもしれません。そしてこの作家はだいぶ遠くに行っちゃいましたね。この人の時代モノ好きだったんだけどな…。あとアレな話つながりで、以下の雑誌も買ったのですが、何に驚いたって中村明日美子の漫画ってこんなにBLだ?!ってことだ……。

OPERA Vol.3-眼鏡特集- (EDGE COMIX)

OPERA Vol.3-眼鏡特集- (EDGE COMIX)

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ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録

ヴェアヴォルフ‐人狼―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

ヴェアヴォルフ‐人狼―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

"人ではないもの"の集う探偵事務所で働く探偵ジークは、人狼の子どもの面倒を見ることになって……。
面白いところもあり、ちょっとひっかかるところもあり…。設定も時代も好きだしキャラも可愛いし(とくに人狼の子!)主人公の正体を最後までひっぱるところなどの構成も素敵だけれども、ミステリー仕立ての事件の真相がテンポよくつまびらかにされていくというよりは、後手後手に解説されているような印象があってちょっと入り込めなかったかな…。
C・NOVELS大賞受賞作のほうも現在読み中。

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シムーン 1

シムーン〈第1巻〉 (メガミ文庫)

シムーン〈第1巻〉 (メガミ文庫)

アニメの「1話から9話までのダイジェスト」といった様相のノベライズ本。オリジナル要素は主人公アーエルの故郷が多少明らかにされているくらいかな…。あと”カップリング”っぽい人たちの絡み会話等がところどころ追加されていました。いかにも「ノベライズ」ですが、文字になるとやっぱり世界設定とかは多少頭に入ってきますね。サイトとかいろいろどこか読めばそれなりにわかるのかもしれないですが、なかなかしっかり読めずにいましたし。「ヘリカル・モートリスは時間力と空間力を制御してるのかー!」とかそういう。あとやっぱりこの小説でも出てくる宗教的な意味合いに使われる「両翼のモチーフ」が気になりますね。アニメでも何度も何度も破壊されているわけですが、両翼=シヴュラもしくは広い意味で子供時代の象徴?とか、そういう感じなんだろうなあということは想像つくわけですけれど……。
しかしグラギエフとアヌビトゥフ艦長の会話にはところどころ「えー?!」ってなりますね。公式。「お互いにお互いが大切で、それでも結ばれない関係もある」ってなんだ。知ってるけど。知ってるけど、一応聞いとく。