うきっうきと大量に買うと後で痛い目みるのはわかってるんだメモ

給料日です。でした。給料日と言えば本です。月半ばから金銭的理由により買うのを控えていた本や漫画等々をものすっごい鬼気迫った顔で買うのが給料日です。もはやこの日のために生きている。今日はとりあえず漫画おおめ。自分で何買ったかも把握してないので後で足します。

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デコトラの夜

デコトラの夜 (1) (ウィングス・コミックス)

デコトラの夜 (1) (ウィングス・コミックス)

デコトラの夜 (2) (ウィングス・コミックス)

デコトラの夜 (2) (ウィングス・コミックス)

遅れてきた思春期ロードムービー調ストーリー。
一巻は先月出たときに読んだんですけれども、今月出た二巻とともにまとめて追加。話の核であるはずのロードムービー部分というか「道行」部分はあんまりぴんと来なかったけれど、旅から戻ってきてからの二巻は面白かった。うん、こういうのは戻ってきてからのが大事。あと主人公の奥さんがわりと良かった。わりと理想の結婚生活ですよね(本気の目で)
原作の菅野彰って根本にあるのはこういう話なのかなあと思ったりもしました。むむむ、なんかものすごい昔にこの人の小説で似たようなの読んだ気がするです。砂漠に花を咲かせましょう―東慶大学付属長野高校シリーズ〈第1話〉 (ビーボーイノベルズ)ってこんな話じゃなかったか(相当あいまい)(発売が1995年だったー)

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エスペランサ

エスペランサ (7) (ウィングス・コミックス)

エスペランサ (7) (ウィングス・コミックス)

完結編。話を忘れたころに続きが出ることもあり、毎度「ああ、そうそう、こんな話だった気がする。へーほー」と言いながら読んでいたせいか感慨はあんまりないのですが(というか多分ちゃんと話を把握してない)、あとがき読んでいたら、完結まで7年(本当に一年一冊ペースだったのか…)かかったということで、その数字自体にわりと気が遠くなりました。
それにしてもこの人が絵をつけている女子向けライトノベルな「英国妖異譚」シリーズとかも地味にすきなんですが、この寄宿舎とか(全寮制の)男子校とかギムナジウムとかに具体的な内容の如何を問わず「わりとイイ!」ってなっちゃうのはなんでなんでしょうね。どの時点で刷り込まれたんだ。

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荒川アンダーザブリッジ

荒川アンダー ザ ブリッジ 3 (ヤングガンガンコミックス)

荒川アンダー ザ ブリッジ 3 (ヤングガンガンコミックス)

「凶悪シスター(男)」という単語だけで6時間は夢を見られるお年頃です。

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架空の王国

架空の王国

架空の王国

何時の間にか復刊してたー。まだ復刊の折の書き下ろし部分を読んでないのですが、そこまでを再読。やっぱり面白い。
十九歳の瑠花は、歴史学者トゥーリエ教授のもとで史学を学ぶために、ボーヴァル王国のサンルイ大学特別枠受験を単身受けることを決意する。だが、トゥーリエ教授に会うため大学付属図書館を訪れた瑠花が遭遇したのは、教授の今際だった。残されたのはラテン語の絶叫と、そして謎の文書。瑠花はトゥーリエの共同研究者であるルメイエール助教授をどこまで信用していいのかわからぬまま、二人でことの真相を探ろうするのだが…。
ストーリーは、有体に言ってしまうと、主人公の少女漫画っぽいシンデレラストーリーと(この、へタレでカッコイイ王子様は昔読んだ時よりもだいぶよかった気がするのはなんでだ)、"架空の王国"であるボヴァール王国お国騒動のミックスで、後半の怒涛の急展開もすごいと言えばすごい、…のですが、読んでいると恋愛要素やミステリー要素は二の次で、なによりも「『歴史』ってステキ!」って感じがしてきます。高野史緒の小説は、歴史とか、音楽とか、美術とか、虚学と言えてしまいそうなものに入れ込む人の姿が非常に美しく書かれています。それらが確かに、人を構成する大事な要素であると思わせてくれる。それが本当に素敵。
同じボヴァール王国の登場する「ムジカ・マキーナ (ハヤカワ文庫JA)」も面白かった気が。