遊郭ブームです。でした。

時々人はアホを求めると言うか、特に疲れてたりするとBL小説の砂漠ものとか貴族ものとか外人×日本人とかを「ありえない…あほだ……ジパングめ、いつか滅ぼしてくれよう……」と頭を抱えながら読むのがとても好きなのですが(間違った読み方)、遊郭ブームに踏み込んでみた途端、別の方向に進みました。宮尾登美子が読みたくなった。
宮尾登美子の小説はうちの母が大好きで、かなり昔から母親の思い出を語りつきで散々本をおしつけられたのですが、というのも母の実家が今は廃業してるものの旅館だったり置屋だったりしていたので、宮尾登美子の生い立ちに母親は自分をものすごく重ねていたらしく、子どもの頃はそれも併せてこれらの本が非常に重たいものに思えて鬱陶しかったわけですが、あれですかね、私も歳を取ったってことでしょうか。面白いなー宮尾登美子ー。

菊籬 (文春文庫)

菊籬 (文春文庫)

個人的には「彫物」という最初の短編が面白かったです。久しぶりに読みおわらなくて駅のホームで本読んでた。強いと脆いは両義である。不思議だ。
あと個人的にはこのへんが好き。
春燈 (新潮文庫)

春燈 (新潮文庫)

寒椿 (新潮文庫)

寒椿 (新潮文庫)

そしてこれも読んだ。
お江戸吉原ものしり帖 (新潮文庫)

お江戸吉原ものしり帖 (新潮文庫)

江戸時代に関しては色々疑問が解決した。