花帰葬 PLUS+DISC

週末はPCを整理してたのですけれども、インスコしたまま放置していた「花帰葬 PLUS+DISC」(女子向け同人ゲーム外伝)(http://haccaworks.net/←参照)がうっかり出てきて、うっかりやってしまいつつ、よもやこんな外伝にまで泣かされると思ってなかったよわーーーんと号泣しておりました。くそう、花帰葬で泣くのは、わかっていてもいまいち釈然としない部分が残るんだ…。このストーリーって、話の展開もキャラの心情も読者の読解力に依存する傾向が強くあるのですけれども、その"行間を読まなければならない"という部分が逆に非常に上手く魅力になってるんですよね…。そこが色んな意味でニクイ。外伝も白梟の行動とか思わせぶりすぎて何だかわからないんだけど……でも、なーけーるーんだー。これは音楽の志方あきこさん効果も大きいと思いつつ。わー、とにかく、楽しませていただきました。
しかし、正直、このゲームのPS2移植決定は不安なのですけれど。

・メーカー:プロトタイプ
・追加シナリオあり
・追加CGあり
・声優は制作元の希望通り → 玄冬:三木眞一郎さん、花白:斎賀みつきさん、黒鷹:井上和彦さん、白梟:篠原恵美さん、銀朱:伊藤健太郎さん

とのことですが…。声は確かに素敵そうですけれども。
しかし「花帰葬」って、(前にも書いたのですが、)いわゆるセカイ系の物語…ですよね……?[きみとぼく←→社会←→世界]という世界で、「社会」をすっ飛ばして「きみとぼく」と「世界」のあり方が直結しているという、あの。「きみとぼく」の行動で「世界」の行く末が決まっていくという、あの。
そういえば以前、女子向セカイ系作品についてのエントリを書こうとして挫折していました。女子向け作品が「セカイ系」で特化されないのは、(「世界」の存亡に関わるにしろ)「世界」なんかを持ち出さなくても、女子はきみとぼくの関係に必然性とリアリティを持たせられる……からではないかと。もちろん、それは「女子」の感覚的な部分にしか力は及ばないわけですが……。高河ゆんの世界じゃないけど、女子の世界というのは、きみとぼく以外はすべてが当て馬で、当て馬な彼らの願いは望んだ形では叶わない。デフォの形がそうなので、関係性の根拠としての「世界」を持ち出す「必然性」はない、と。
でもよくわからなくなったので、やっぱりこの辺でぶん投げとく。

あ、

アルトネリコ」なるゲーム(ギャルゲなの?)を買う気は無いのですが、志方さんつながりなサントラなこれだけは欲しい。

「星詠~ホシヨミ」-Ar tonelico hymmnos concert Side 蒼-

「星詠~ホシヨミ」-Ar tonelico hymmnos concert Side 蒼-