読んでるような読んでないような

アコギなのかリッパなのか

アコギなのかリッパなのか

アコギなのかリッパなのか

引退した大物政治家の事務所を舞台にした連作短編集。
事務所の事務員をしている主人公が、持ち込まれる謎や問題を解決していく、という流れですが、持ち込まれる「謎」や「問題」があまりにもちょっとした嘘や隠し事や勘違いなどから成り立っている上に、その描かれ方もものすごくさらっしているので、どれもこれも「へー」とページをめくっている間に終わってしまう……。一体何を読んだらいいんだ……。実際の政治家はこういう些細なトラブルにも関わるかもしれないような身近な存在なんだよ、という啓蒙? うーん。「しゃばけ」シリーズは、思えば同じように「些細な日常のズレ」のようなものが話の核になる話も多いですが、あれは妖怪も出てくるし、舞台は江戸時代だし……、そういうファンタジーな部分も合わさって、なんとなく楽しく読めてしまうのでしょうね。
うーん、話としては「親父とオヤジとピンクの便せん」が好きかな…。でもこれは萌えで読んじゃったような気がしなくもないな……。加納に萌えたら負けだと思ってる。

闇の守り手〈3〉ナイトランナーⅠ

闇の守り手〈3〉ナイトランナー1 (C・NOVELSファンタジア)

闇の守り手〈3〉ナイトランナー1 (C・NOVELSファンタジア)

ここまできたら最後まで読むしかない。
主人公たちが密偵なだけある、といいますか、忍び込むシーンとか尾行するシーンとか忍び込むシーンとか忍び込むシーンとかが面白いです。ものすごく緊迫感があって。
でも2巻の時にも思ったのですが、国の体制とか敵の在り処みたいなのがもうちょっと体系的にわかるともっと面白いような……。私がちゃんと読めてないという噂もありますが……。