花帰葬

それにしても、「花帰葬」という女性向け同人ゲームがあるわけですが(ボーイズラブまではいかない、ボーイズゲームという感じ)、このゲーム、地味に流行ってる(?)んだな。

花帰葬」複製原画展&キャンペーン告知
全国のアニメイト各店舗で5月28日(土)〜6月9日(木)に「花帰葬」複製原画展を開催。本編収録のスチル、「副読本」収録のカラーイラストの線画と完成画の展示を店頭にて。開催期間中に「花帰葬」関連商品を購入された方に描き下ろしイラストシートをプレゼント。
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アニメイトー。
ちょっとびっくりしました。泣けるし、大好きですけど! 副読本もサウンドトラックもすでに買っちゃいましたが! 私も一年以上パソコンに入れっぱなしで、ときどきプレイしてだだ泣きしたりしているゲームです。

というわけで別のところに書いた感想を転載。


――記憶喪失の男、玄冬は、目が覚めたときに側に居た少年、花白と行動を供にすることとなる。「記憶を失った経緯を知っている」という花白をどこまで信用すればいいのかわからないまま。
「世界」の雪は降り止まず、「世界」には滅びが近づいているという。やがて玄冬は、自分が世界にまつわるある「鍵」であることを知る。


ストーリーが重めなので、のろのろとEDを埋めております。一回コンプ済みとはいえ、やっぱり面白い。女性向同人ゲーム界に激震が走ったという噂を聞くだけはあります(本当なのかな?)。今でも覚えているのですが、本当、最初にオープニングムービーを見たときは、タイトルがあがってきた所で叫びそうになったものです。本当、か、かっこいい……っ。テンポとかサウンドとかとてもよいのです。このオープニングだけでもゲーム代におつりがきた気分でした。ゲーム全体を通してサウンドがものすごくよかったです。なんか、こう、遊佐未森とかzabadakとか中学時代くらいの懐かしい音楽の趣味のツボがぐいぐい押される感じで……。サウンドトラックも思わず買ってしまいました。

ゲームの絵は線が細いので、多分好みが別れるだろうなあと思うんですが、一枚絵などは綺麗です。ストーリーは、ちょっと篭った感じに、内に内に閉じていく方向性が私のツボとは違うのですが(抽象的な言葉ですみません…)(でっかくばーん!と行こうぜ、人生(物語)はよ!)(ということが言いたいようです)、すごく上手く「泣ける共感覚」みたいなものに訴えるエピソード選択が憎いです。「こんなの出されたら泣くよ!」みたいな……。きっちりすべてを説明しているわけでもないし、行間に頼りすぎでは…というところもあるのだけれど、音と絵が揃う「ゲーム」だからこそ成り立つ手法なんだろうなあ。ボーイズ「ラブ」までは行かないあたりの演出も上手い。二次創作が結構あるのも頷けます。

それにしても、ある黒鷹と玄冬のエンディングが本当に好きで、何度もぐるぐる読んでいるのですが、自分が「普段はワガママなんだけれど、肝心な所では引いてしまう人の悲しさ」みたいなものがツボだと気づきました……泣けるー。

しかし、二次のサイトを回ってみたら、自分が結構少な目のカップリングなのだと気づきました……。玄冬総受ってダメ!? 特に黒鷹×玄冬と花白×玄冬あたりがいいです カップリングは見た目じゃねえ! 魂だ!!(あたまわるいよ!)

同人ゲームなのでそれほど時間も掛かりませんし、気になる方はやってみてもいいかと思います。