七王国の玉座1&2

夏と冬ばかりが何年も続く「七つの王国」。かつての王ターガリエン家を退位させてから、スターク家、バラシオン家、ラニスター家ら王国の貴族たちは不安定な休戦状態を保ってきた。ところが、現在の王ロバートが幼なじみのエダード・スタークに補佐役「王の手」を任命してから状況は一変する。首都キングズランディングで渦巻く王権を巡る貴族たちの陰謀は、エダードとスターク家の子供たちを次第に巻きこんでゆく…。

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

「ファンタジーが読みたいな…」「だったら積読から崩しなさい!」という声がどこからとも無く聞こえてきたので、積読本棚からゴソっと引き出したのですが、いやーこれがかなり面白い! しかも続きが本棚に入ってる! 自分えらいー。いや全くえらくはないんですけど……ほんとう、何故さっさと読まなかったんだ、という意味で。
いわゆるエピック・ファンタジー*1です。登場人物が多い上に視点はどんどん変わっていくし、列挙できるような燃え&萌え展開もないし、過酷な残虐描写にはときどき「うっ」っとなるし、「どのへんが面白いの?」って聞かれると「うーん?」と言葉に詰まるのですが、あえて言うならば「歴史」自体がものすごく立っているというか……残酷なまでの時代の奔流が右からも左からも怒涛の如く襲ってくる感じに、素直に「乗せられる」点がすばらしい。
あー続き、続き。早く続き! 続き読んできます。

*1:特定の誰かにあまり視点をおかず、歴史をつづった叙事詩的ファンタジー…という適当な認識です