ビート・キッズ&妖怪アパートの幽雅な日常

ビート・キッズ―Beat Kids (講談社文庫)

ビート・キッズ―Beat Kids (講談社文庫)

転校生な主人公が吹奏楽部にひっぱられ、ドラムの面白さに目覚めるおはなし。
噂には聞いていたものの、今まで読む機会がありませんでした。文庫が出たのでせっかくだからと読みました。語られる関西弁が面白いですね。普段はやっぱり縁があまりないせいか、関西弁の本ってちょっと読みにくいなあと思うのですけれども、この本は良い感じに話の威勢の良さと言うか、勢いの源になっていて面白いなあと思いました。そして小説自体からも一生懸命さとか努力とか試行錯誤とかが伝わってくる感じで好印象(下の本と比べると余計なのかもしれませんが…)。あと、何より主人公を吹奏楽部に引き入れる七生のキャラ勝ちですね。いい子だ! ストーリーは畳み掛けるように押し寄せる事件や家庭の問題があまりにもどんどこ来るので、「わあ、もうちょっとゆっくり!」という気分になりましたけれども……。ああ、でも青春ですね。こういうの好きです。森絵都さんの「DIVE!!(1) 前宙返り3回半抱え型」とか、映画の「リンダリンダリンダ [DVD]」とかあのへんのノリが好きなひとはたぶんおもしろい(ってその辺が好きな人はもう読んでそうな有名タイトルではありますが)
そういえば映画になってるんだっけーって見てみたら、原作では男の子の七生が女の子になってるーーーなんだってーーーーー。


妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA! ENTERTAINMENT)

妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA! ENTERTAINMENT)

児童小説合わせて読もう企画で上と一緒に読んだんですが、逆に失敗だったか……。面白くないわけじゃないのですけれども、上に比べると書き飛ばしてる感がすごい。うーん、なんかかんや言いつつ読んでいるシリーズではあるのですが、ど、どこまでついていけばいいかな……そろそろいいかな……って気持ちになりました。あとこれ、すごいあれです、相変わらずキャラの配置とか新キャラとかすごい撒餌具合です。結局のところわたくしは食い意地が張っているので、多分がぶがぶ食いついてトローリングで引き上げられて次巻も買ってると思います。なんの感想にもなってません。