実家帰ってた。実家の近所の本屋のほも小説/漫画の充実ぷりに改めて度肝を抜かれ(床から天井までの大きな棚4つくらいびっちりそうなんだよ……複数冊が棚に入っているんだよ……)(正直、トータル数だけなら神保町の書泉ブックマートなんかより多い…気がする)(ピンポイント比較)ええと、こんなところに育っていたら、趣味と性格が歪んでもしょうがないよな、などと思ったりしました。…最近の流行は責任転嫁です。
そんな余談はさておきですが、最近いろんな本好きの人と話すにつけ、みなさんとてもネタバレに神経質……もとい、気にしてらっしゃるのだな、と思うことが多くありました。私はまったく自覚がなかったんですが、なんだかネタバレに大らかな方らしく、本を読む前に解説だろうが感想サイトだろうが容赦なく読みますし、映画なんかにしても前評判も一生懸命読んでいきますし、映画見る前にパンフレット買って見ちゃったりもします。そんな具合ですので、ええと、最近、「ネタバレ禁止!」と何度か怒られてはじめて、ああ、私はけっしてデファクトスタンダードじゃなかったんだなあ、と遅ればせながら気づいたりしておりました。
そんでもって実家です。うちの両親は本好きなために割りあい家中に本が転がっているのですが、帰った日に「これどうだった? 面白かった?」などなどと夫婦で会話している場面に遭遇しました。
母「ええとね、内容は、十五歳の少年が、(以下完全なネタバレを延々と語る)で、終わる話だったよ」
父「ふうん。じゃあいいや、読まない」
私(全部言っちゃってるよーーー。ままーーー)(心の声)
それだけではとどまりません。
母「(本を差し出しながら)ねえ、あんた、これ、女の子が(完全なネタバレを語る)な、たった二日の話なんだけど、結構面白かったよ。読まない?」
私「(これが噂のネタバレびっくりかーーー)……ええと、わかった……。あとで読むよ……」
これまでまったく気づかなかったのですが、えらい家で育っていたようです。やっとネタバレの本質がどういうものだか理解しました。でも、こんな家で育ったんなら、ネタバレ前提で本を楽しむすべを身につけるしかないじゃないですか!
とりあえず、今後私が不用意にネタバレしてもそれはお家のせいです(最近の流行は責任転嫁です)