巌窟王

とうとう巌窟王DVDを密林さんでどかっと予約してしまいました。調べてみたら一本2話づつしか入っていないわけですから、トータルどんだけ散財するんだ…という感じですが、いいの……。お小遣いをためてガンダムWやらああっ女神さまっのビデオやらここはグリーンウッドのCD(気持ち悪いくらい大量)を一生懸命集めていた中学生時代を思い出せば……あの頃よりは苦しくない…はず! でもふと思えば、あれだけ足で砂掛けて、「一生戻ってくるか、バーカ!」と捨て台詞を吐いた場所に10年巡り巡って同じ場所に舞い戻ってきている自分が…。内心アニメだけは戻ってくるまいと思っていたのに……。うん、でも、今だけ今だけ。すぐ帰るよ。すぐにね。ちょっと今は寄港してるんだ……!(頭抱え)
というわけで16話です。15話はあまりの興奮に3回くらい観たわけですが(アルベールあんた……)(おじいさんの腕かっこいいいいい)(あれ欲しい)(は、はくしゃくっ…)、16話は破綻する状況をアルベールが認識する回というような様相で、その分意外性とか驚きみたいなのはなかったんですが(そういう構成にしてなかったみたいだし)、アルベールにはすっかり情がうつっているので、痛々しいし、かなり切ない……。そして一人フランツが真相に迫っていますね。急いで急いでー。というか、第一話あたりではこんなにフランツが出張るとは思いもしませんでした……。対アルベールだと娘の心配ばっかりしているまんま口うるさいお父さんなフランツですが、やっぱりほんとこの子いい子だ……。
というわけでアニメは話の構図が表になりました。そして今後は、今後こそ、人間ドラマが焦点ですよ! アレがアレなとき、あの人がどう出るか! そしてアレがアレでアレが! あの人は土壇場でどっちを優先するのか! 伏線らしきものはいっぱいありますけど、それがどこまで機能するか、そして深いものになるか、それが、このアニメの真価を決するのではないでしょうか。当サイトは心より成功をお祈りしております(誰) ただ運命に翻弄される話では終わって欲しくない、願わくば今後はキャラクターが自分の力で話を変えてほしい。
あとこのアニメを観ながらドラマ「白い巨塔」をぼんやり思い出したりしていました。日常の延長線上のようなさりげない演技なり設定なりが大多数のドラマに反旗を翻す過剰な演技!大仰な台詞回し!(「やめたまえ!」みたいな)で、大好きだった白い巨塔ですが、このアニメも派手で!大仰な!部分にもピンポイントではまったようです。縁遠い異空間を体験させてくれたほうがいいじゃない。わかりやすい共感とかいらんねん、と、思ったりたり。舞台性とか演劇性とかいろいろ考えたけど、まとまんないのでいつかまとめるかもしれないし、まとめないかもしれない。そういえば映画はコスプレもの(歴史映画とか。特に海外映画は)が大好きです。本とかもそういう傾向がある気がする。エブリデイマジックよりスペオペです。ローファンタジーよりハイファンタジーだよ!(適当) 遠い世界に連れてって…!